視力の発達に関わる
大切な視力補正器具
適切なものを選んでください
近視・遠視・治療用、どのメガネでも子どもにとってのメガネはファッションではなく、視力の発達に関わる問題を解決するための大切な視力補正器具です。年齢や視力の状態に応じた適切なメガネを選びましょう。
子ども用メガネ選びのポイント
- 嫌がらずかけられるように軽くて丈夫であること
- 動き回ってもずれにくい、顔のサイズに合ったメガネであること
- 破損や調整に的確に対応してもらえる眼鏡店を選ぶこと
- フレームとお子様に対するレンズの中心をきちっと測ってくれること
常にメガネの調整をしてください
子供は動きが激しく、予期せぬ行動に出るもの。メガネも例外なく歪めたり広げたり、時には壊してしまうこともあります。少々面倒でも足しげく眼鏡店に通いキチッとかかるように調整してもらいましょう。
治療用眼鏡は認定眼鏡士のいるお店で
治療用眼鏡は、レンズの中心をきちっと通してみることができないと、適切な治療効果が出ません。お子様の健全な視力の発達のためにもきちんと、調整をしてくれる「認定眼鏡士」さんのいるお店を選びましょう。
子どもの眼の異常
大切なのは
子どもの視力に敏感になること
ほとんどの子どもが、「見えにくい」など、自分で視力の異常を教えてくれることはありません。そのため、身近にいる大人が、注意して視力の変化に気づいてあげなくてはならないのです。
遠視なのか?近視なのか?
「目が悪い」と一言で判断されがちですが、「遠視」と「近視」では、対応が大きく異なってきます。
近視
近くは良く見えても、遠くを見るとぼやけて見えるのが近視。
近視は、眼球の屈折力または屈折力よりも眼球が大きい子により生じます。遠くを見る時にピントがあわず、ぼやけたり二重に見える状態のことです。日常生活に支障が生じる場合、メガネ等を装着して、遠くにピントをあわせる必要があります。近視の場合、悪化を防ぐことはできても、視力を回復することは難しいです。
遠視
幼児期に注意したいのが、近視よりも遠視です。強度の遠視の場合、3歳児検診などで判明することが多いのですが、弱度や、中程度の遠視は見逃されてしまうことも少なくありません。
◎遠視は、斜視や弱視の原因となり視力の発達に影響を及ぼすことがあります。
◎軽度や中度の遠視は、見逃してしまいがちです。お子様の視力に関心を持つことで変化を早くキャッチすることができます。
弱視
発達の途中で、眼の病気やケガ、屈折異常(遠視・強度近視・乱視・不同視)などで、ものが見えにくい時期があると、視力の発達が遅れてしまうことがあります。この状態を弱視といいます。メガネをかけて見える場合は弱視とはいいません。
弱視にもいくつかの種類がありますが、治療で大切なことは、早く発見して早く治療を行うことです。視力の発達期間を過ぎてしまうと、治療の効果も低くなってしまいます。
弱視の原因はさまざまですが、遠視が原因の場合はメガネをかけて矯正をしていきます。また、原因が遠視以外の場合でも、さまざまな治療をした後に、視能訓練を行っていきます
治療用子供眼鏡の
保険適用・助成金について
弱視、斜視等、治療用子供眼鏡の
作製費用
(最大で38,902円)
給付される場合があります。
対象 | |
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対象年齢 | 9歳未満の被扶養者 |
給付対象 | 弱視・斜視および先天白内障術後の屈折矯正の治療用として用いる眼鏡およびコンタクトレンズの作成費用 |
給付額 | |
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未就学児 | 健康保険から8割給付、公費から2割給付 |
小学生 (9歳未満) |
健康保険から7割給付、公費から3割給付 |
子供眼鏡の場合、購入金額38,902円が上限となります。
更新について | |
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5歳未満 | 更新前の装着期間が1年以上あること |
5歳以上 | 更新前の装着期間が2年以上あること |
保険申請方法・流れ
眼科医による診断
眼科医より必要書類の受け取り
①「治療用眼鏡」の作成指示書(患者様の検査結果)
眼鏡販売店で治療用眼鏡の購入
②お子様の名前が記入された領収書をもらう
ご加入の保険より③療養費支給申請書を入手
療養費支給申請書に記入
必要書類①②③を添付し、申請書を提出
補助金の受け取り
公費からの補助金
(乳幼児医療費助成)について
公費(乳幼児医療など)の対象のお子様の場合、購入金額と給付額の差額分についても市町村から療養費の支給を受けることができます。
※各市町村により、対象年齢や所得制限の有無などが異なります。
※詳細は各自治体の子育て支援課等にお尋ねください。